管理人の独り言 le monologue

歌舞伎町タワーと歌舞伎町大歌舞伎

歌舞伎町大歌舞伎に行ってきました。

この歌舞伎を上演しているのが、歌舞伎町タワーに中にあるシアターミラノ座。歌舞伎町タワーはたしか1年くらい前にできたと思うのですが、どんなところだろうと興味はありました。このあたりは、昔は殺伐とした少し怖いところという印象だったので、わざわざ行くのはちょっとなぁと思っていたので、今回歌舞伎をやる、しかも中村屋ってことでいそいそと行ってきました。
歌舞伎町タワー
正面はこんな感じです。

歌舞伎町タワー周辺は、リアル脱出ゲームの「Tokyo Mistery Circus」があったり、大きなスクリーンにゴジラがいたりと、昔とは随分変わったなぁという感じでした。

中にはいると、2階のフードコートが新宿らしい感じ 歌舞伎町タワー
寺山修司を思い起こさせるような昭和な雰囲気、今度はここで食事をしてみたいです。

そして、3階が「namco」
歌舞伎町タワー
こっちは近未来な感じながら、新宿の雑踏を彷彿するような空間。

そして肝心の歌舞伎は、6階のシアターミラノ座。こじんまりとしてはいるけれど、見やすい劇場でした。3階席下手はじの一番前の席、椅子の奥行が少し狭いのが難点でしたが、よく見えました。
落語の「貧乏神」を題材にした「福叶神恋噺」は、話も面白かったし、シャンパンタワーならぬ味噌汁タワー、歌舞伎の劇場には絶対ないような左右のサイケな照明など、歌舞伎町らしさを出しながらさすが中村屋、いつもより短い2時間あまりの観劇でしたが、十分に楽しめました。

歌舞伎だけではなく、歌舞伎町タワーの雰囲気が、新しいスタイリッシュな高層ビルとは一線を画していて興味深く、いや本当に面白かったです。

新宿の歌舞伎町はなんで歌舞伎なんだろうと思ったことがありましたが、その由来は、戦後すぐに、復興事業の一環として歌舞伎の劇場の誘致をはかったことからだったそうです。なるほどねぇ。この地に歌舞伎を復活させたのは、常に新しいものに挑戦してきたお父さん(十八世中村勘三郎)の意思をついでいるなぁと、歌舞伎ファンとしては嬉しい上演でもありました。


living note living note

今週の展示は、「living note」医療従事者による多ジャンルのグループ展です。命にかかわる仕事をしている人たちの芸術へのとらえ方を垣間見ることができる興味深い展示です。
3日間だけの展示、27日までです。是非お越し下さい。